○令和6年度 事業報告書

 

○令和7年度 事業計画書

 

 

1. 住民主体による福祉のまちづくり

 
(1) 住民が支え合う福祉活動
@ い きいきネットワーク事業の推進
 社会福祉協議会活動の現状と課題について定期的に検討するため、地区ごとに社会福祉推進委員会(各組織の代表者で構成)及び福祉推進員会(全区長)を開催します。
 また、高齢者など要支援者が孤独や引きこもりなどで孤立しないようにみんなで支え合う体制を充実するため、地域や集落の実情にあった地域支え合いネットワークづくりを推進します。
○各地区社会福祉推進委員会  7月(年1回)
○遊佐町社会福祉推進委員会  11月(年1回)
○各地区福祉推進員会  7月・11月(年2回)
 
A 生活支援体制整備事業の推進
 生活支援コーディネーターを配置し、地域資源の掘り起こし、地域において必要な生活支援サービスの創出や、地域支援について研修会を実施します。
 また、担い手養成研修を実施することにより、介護予防・日常生活支援総合事業における訪問型・通所型サービスAの従事者や高齢者の生活支援ボランティア育成を推進します。
 遊佐地区・稲川地区・西遊佐地区・高瀬地区で実施する「買い物支援」を、継続支援するとともに、蕨岡地区・吹浦地区についても体制の整備を図り、実施に向けた呼びかけを行います。
 
(2)ボランティア活動・福祉教育の推進
 山形県共同募金会のボランティア助成制度を活用し、引き続き町内各学校をボランティア指定校としてボランティア学習を推進します。各地区ボランティアの協力を得て、高齢者や障がい者に対する理解や思いやり、助け合う心を育み、地域福祉に対する関心を深めることを目的とした福祉学習講座を実施します。
 また、プルタブ・エコキャップ収集活動によりワクチンを贈る活動への支援のほか、車イスを整備し体の不自由な方への貸出を行います。

 令和6年7月25日に発生した大雨により、遊佐町では初めてとなる災害ボランティアセンターが設置されました。災害ボランティアセンターは多くの地域住民や関係機関、県内外社会福祉協議会、外部支援団体などから協力をいただき運営することができましたが、改めて日頃からの防災研修の必要性を痛感したところでした。そこで、町・社会福祉協議会・地域住民・外部支援団体が連携して災害ボランティアセンターを運営できるよう研修会を実施し、災害ボランティ活動拠点の体制整備に取り組みます。

 また、子どもからお年寄りまでゲーム感覚で防災について勉強できる「防災すごろく」や「持ち出し品ゲーム」などを活用し、防災についてすべての世代から関心を持っていただくための研修会を実施します。

 

2.安心して暮らせる地域づくり

 
(1) 住民に密着した福祉サービスの充実
@ 重層的支援体制整備事業の推進
 「地域共生社会」の実現に向けて、既存の相談支援や地域づくり支援の取り組みを活かしつつ、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため、重層的支援体制整備事業を受託して実施します。
 令和4年度より行こう準備事業として受託しておりましたが、令和6年度で移行準備事業が終了し、令和7年度より本事業への移行となります。移行準備事業で構築した連携体制及び支援フローを活用し、課題を抱えた方に対して関係機関が連絡して対応することで、安心して生活できるよう事業を推進します。
 
○多機関協働の取組
 複雑化・複合化した事例に対応するため、幅広く相談支援を行います。そのうえで、支援関係機関と連携し、事例全体の調整機能を果たすことで、相談者の課題解決を図ります。
 重層的支援会議を定期的に開催し、支援関係機関と情報共有を行うとともに、課題解決に向けた情報交換を行います。
 
○アウトリーチ等を通じた継続的支援の取組
 複雑化・複合化した課題を抱えながらも支援が届いていない人を把握し、支援関係機関・地域住民とのつながりを構築することを目指します。また、潜在的なニーズを抱える人に関する情報を得たのち、信 頼関係に基づくつながりを形成するために、本人に対して時間をかけた丁寧な働きかけを行い、関係性を作ることを目指します。
 
○参加支援の取組
 参加支援の取組では、既存の社会参加に向けた事業では対応できない方のために、地域の社会資源や支援制度とのコーディネートをし、マッチングを行います。また、既存の社会資源の拡充を図り、支援ニーズや状態にあった支援メニューの創出を図ります。
   
A 相談業務の充実
○弁護士相談・心配ごと相談
住民の抱える生活上の問題や悩みなどの各種専門相談会を実施します。
・弁護士相談 年11回
・心配ごと相談 年10回(第4水曜日 午後1時から)
※開催案内は町の広報とチラシの回覧で周知
 
○生活困窮者相談事業(相談員の配置)
 生活困窮者の複合的な課題に包括的・一元的に対応する窓口として、専任の相談員を配置します。町民にとって身近な相談窓口として、家計や生活の課題を整理し、適切な機関や制度につなぐ橋渡しを行います。
 相談者の気持ちに寄り添い、相談者を尊重しながら、適切な助言と十分な説明を行います。また、自立・更生を目指すために、アウトリーチを積極的に行い、切れ目のない支援を行います。
 資金貸付と生活相談事業、福祉サービス利用援助事業(金銭管理)等を一体的に実施することで、単独の制度では解決が困難だったケースに対して適切に対応し、生活困窮者の自立・更生を目指します。
 
○福祉サービス利用援助事業
 本人の判断能力が充分でないため、日常生活を営むことに支障がある認知症高齢者や障がいのある人などの福祉サービスの利用援助、日常的な金銭管理の援助を行います。
・内 容 専門員を配置し、契約・支援計画の作成・困難ケースを行います。
生活支援員を配置し、日常的な支援業務を行います。
※利用者と契約を結んで実施します。
・利用料 1回1,500円(生活保護世帯は無料)
(令和6年度利用者 21名)
 
○各種資金の貸付
 生活困窮者を取り巻く環境は、近年、問題の多様化・複合化により、困窮からの脱却が困難になっているケースが増えている状況です。
 各種資金の貸付と、生活困窮者相談事業を一体的に実施し、家計の管理について相談者と一緒に考えていくことによって自立・更生を目指します。
 生活福祉資金(県社協)、たすけあい資金(町社協)の貸し付けにあたっては、関係機関と連携し生活実態を的確に把握し継続的な支援を実施します。
・生活福祉資金 低所得者世帯、障がい者世帯、高齢者世帯の経済自立と生活意欲の助長を促進するために資金の貸付を行います。
・利用対象世帯 低所得者世帯、障がい者世帯、高齢者世帯
・資金の種類 総合支援資金、福祉資金、教育支援資金 不動産担保型資金

新型コロナウイルス感染拡大に伴う特例貸付の償還については、フォローアップ支援を通じて適切な償還事務を行います。また、償還が難しい世帯については、自立相談支援機関を始め、各関係機関と連携して支援制度に関する情報提供を行い、世帯の自立を図ります。
※貸付にあたっては、民生児童委員の意見書を添えて、遊佐町社会福祉協議会が山形県社会福祉協議会に対して申請を行います。山形県社会福祉協議会での審査を経て資金の交付を行います。
金融機関による貸付と異なり、生活相談を一体的に行い、他の社会資源の活用や生活指導を含めて事業を実施します。
 
【たすけあい資金】 応急の生活資金を必要とする低所得者世帯への一時金の貸し付けを行います。(民生児童委員を通しての貸し付けとなります。)
貸付限度額・・・100,000円
貸 付 利 率・・・無利子
償 還 期 間・・・1年以内

B 成年後見制度の利用促進
 成年後見制度利用促進法に基づく成年後見制度利用促進基本計画(第二期基本計画)が令和4年3月25日に閣議決定されました。遊佐町においても独居高齢者の増加に伴い、相談支援を進める中で、身寄りのない高齢者・障がい者が見られるようになりました。
 権利擁護事業の一環として成年後見制度に関する情報提供などを行ってきましたが、成年後見制度を推進するため今年度より事業化し、遊佐町と連絡して取り組みます。
 今年度は、研修会への参加と先進地視察を行い、遊佐町における権利擁護事業の方向性について協議を行います。
 
C 指定居宅介護支援事業所の運営
 介護保険法令に従い利用者の尊厳を保持し、利用者が可能な限りその居宅において、有する能力に応じて自立した日常生活が送れるよう、個々の置かれている環境や利用者・家族の選択に基づき、適切な福祉サービス及び医療サービスが利用出来るように支援します。
 安定した事業運営を行うため、介護支援専門員1名当たりの目標担当数を設定し、積極的に新規依頼に対応します。各種研修会への参加、職員内での業務の連携に努め、サービスの質の維持・向上を図ります。
 また、各関係機関(遊佐町健康福祉課・遊佐町保健師・各医療機関・サービス提供事業者・民生児童委員等)との連携を図り、総合的かつ効率的なサービス提供に努めます。
 
D 指定居宅サービス事業所・指定障害福祉サービス事業所の運営
 利用者が安心して暮らせる在宅介護を目指し、利用者や家族の立場にたったサービスの提供に努め、利用者が健康で自立した生活を営むことができるように支援します。
 また、年々一人暮らしや高齢者世帯が増加の傾向にあるため、社会福祉協議会の役割としてサービスの困難事例に対しても積極的に取り組みます。
 安定した事業運営を行うため、サービス提供責任者1名当たりの目標利用者数を設定し、積極的に新規依頼に対応します。サービス提供責任者及び登録ヘルパーの訪問時間の調整を効率的に行い、費用の効率化を図ります。
 
(2)高齢者を支援する活動
@ 高齢者の生きがいづくり事業
ねんりん者グラウンドゴルフ大会
開催時期 8月29日(金)
開催場所 遊ぽっと
内  容 各地区老人クラブ選抜で総勢120名により実施します。
シルバー作品展
開催時期 9月3日(水)〜5日(金)(3日間)
開催場所 遊佐町総合福祉センター
内  容 手作り作品を展示します。
(書、絵、竹細工、木工細工、切り絵、写真等)
ねんりん者軽スポーツ大会
開催時期 10月17日(金)
開催場所 遊佐町町民体育館
内  容 各地区老人クラブ選抜で総勢120名により公式ワナゲ大会を実施します。
仲間づくりと生きがいづくり事業
高齢者が地域においてふれあい、引きこもりや閉じこもりを解消することを目的とします。
  • お達者広場(活動費の補助)
    一年を通して交流事業を展開している単位クラブへ昼食代を一部補助します。

  • 茶のみ友達(活動費・送迎の補助)
    総合福祉センターで開催し遊具、カラオケなど各種機材を活用し、交流していただきます。
遊佐町金婚祝賀記念式典
結婚50年を迎えられたご夫婦を対象に、金婚祝賀記念式典を開催します。
開催時期 10月29日(水)
開催場所 遊佐町生涯学習センター
内  容 写真撮影(夫婦写真、集合写真)、記念式典、祝宴

公式ワナゲセット整備事業補助金交付事業
地域住民の交流を促進するため、集落単位にて公式ワナゲの購入際し上限10,000円を助成します。
 
A 高齢者生きがいづくりの拠点
 総合福祉センター(老人福祉センター)は、地域に開かれた施設であるとともに、地域住民の身近な交流の場、生きがいづくりの場として、世代間の交流や介護予防につながる取組などを推進します。
○100歳体操
毎週木曜日 午前9時30分〜/午後1時30分〜
○通いの場「きらめき」
毎週火曜日 午前9時30分〜午前11時30分

 

3.充実した組織の推進

 
(1)情勢に対応した社協の運営
@ 社協組織の強化
 社会福祉法人は、公益性の高い非営利法人として積極的に情報公開・発信を行うとともに公益性を意識したガバナンスの整備に努める責務があります。理事会・評議員会・監事の三者が機能し、社会福祉法人としての行動や実績が地域住民に認められるように、自主性・自律性をもって地域の中で社会福祉文化を醸成する中心となることを目指すとともに、常に課題意識を持ち、事業の目的に沿って自ら考え行動できる職員の育成に努めます。
 
A 共同募金運動、歳末たすけあい運動
○共同募金運動
  地域住民、関係機関の協力を得て、赤い羽根共同募金運動を展開します。集まった募金は、町の福祉の増進のため次の事業に使われます。
   
○歳末たすけあい運動
  歳末たすけあい運動は支援を必要とする人たちが、地域で安心して暮らし、明るい正月を迎えられるよう、町民各位をはじめ、企業、団体、各関係機関のご理解とご協力をお願いします。
  [運動期間] 11月〜12月
   
B 社会福祉基金の整備
 社会福祉協議会活動の理解を広め、社会福祉への住民参加を目指すと共に、社会福祉協議会の自立的活動と健全な財政運営を図るため基金の醸成に努めます。
 また、社会福祉基金を地域福祉活動の充実を図るための事業に効果的に投下し、福祉の運営に努めます。
 
 

(2)関係機関と連絡した福祉活動

遊佐町老人クラブ連合会の事業支援
高齢者福祉の増進を図るため、遊佐町老人クラブ連合会と連携して事業支援を行います。山形市で開催される、全国公式ワナゲ交流大会に参加し、高齢者の運動意欲の向上に努めます。
山形県老人福祉大会 9月3日(水) 河北町
全国公式ワナゲ交流大会 10月 山形市
遊佐町老人クラブ連合会「友愛の旅」 6月2日〜3日 北海道
公式ワナゲ普及員講習会 10月  
遊佐町老人クラブ連合会女性部研修会 年1回  
遊佐町老人クラブ連合会広報「羅漢」発行 年1回  
   
遊佐町遺族会連合会の事業支援
 戦没者の慰霊、戦没者遺族の福祉増進、平和の尊さを伝えていくため、遊佐町遺族会連合会と連携して事業支援を行います。
 遊佐町戦没者追悼式では、遊佐町・遊佐町遺族会連合会と連携して、英霊顕彰と平和への願いを伝えられうよう、今年度も遊佐中学校生徒による「平和の朗読」が行われるよう事業を推進します。
遊佐町戦没者追悼式 7月8日(水) 遊佐町生涯学習センター
山形県戦没者追悼式 10月10日(金) 東根市
全国戦没者追悼式 8月15日(金) 東京都
山形県護国神社例大祭 5月11日(日) 山形市
山形県遺族女性部研修会 6月3日(火) 山形市
山形県遺族会青年部研修会 8月23日(土) 山形市
遊佐町遺族会連合会女性部研修会 11月  
 
遊佐町身体障害者福祉協会の事業支援
 身体障がい者が住み慣れた地域で暮らしていくことができるように支援を行います。遊佐町身体障害者福祉協会では、会員相互の交流と情報交換を目的に事業を実施します。
山形県身体障がい者福祉大会 7月18日(金) 金山町
山形県身体障がい者レクリエーション大会 9月  
会員・役員研修会 11月  
 
遊佐町在宅介護者の会の事業支援
 在宅で介護をなさっている方のリフレッシュや情報交換の場を提供できるように支援を行います。
視察研修 6月
介護に関する研修会 10月
 
遊佐町白ゆりの会の事業支援
 会員相互の親睦と自立支援のための支援を行います。
母子寡婦福祉研修会 10月  
山形県母子寡婦福祉大会 7月  
ひとり親家庭子育て支援 随時 県母子連開催
無料学習塾 通年  
ゆうゆう食堂 月1回実施